tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

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緊急事態宣言延長の理由と期間は?

2021年03月04日 15時07分20秒 | 政治
緊急事態宣言延長の理由と期間は?
 東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県の緊急事態宣言は、どうやら延長になるようです。

 菅総理にしてみれば、せっかく2か月と区切りのいいところで決めたのに、2か月ではすまなかったというのは、何か沽券に関わるような気がしていたようで、延長したくなかたようですが、残念ながら状況はそれを許さず、専門家も一都3県の知事も、とても解除出来る状態ではないという意見だったようです。

 考えてみれば、自分でも確りした理由や根拠があって決めた期間ではないのだから固執する理由も見つからなかったのでしょう、延長に切り替えたようです。

 今日の朝日新聞のトップでは「緊急事態2週間延長、病床逼迫挙げ」となっています。

 菅さんは、主な理由として「病床逼迫など改善が十分でない事など」と説明したようですが、延長期間2週間については特に説明はなかったようです。

 一国の最高責任者が、関係者や専門家の意見を聞いて「最後は私が決めます」いつものセリフをテレビでも繰り返しておられましたが、それにしてあまり納得性が無いように思われてなりません。

 総理大臣の言われることにケチをつけては申し訳ないのですが、まず、緊急事態延長の主な理由が「病床の逼迫」というのは大変奇妙に聞こえてきます。

 4人の知事が最も気にしているのは、「新規感染者がなかなか減らない」ことです。それはテレビを見ていればわかります。解除してリバウンドになるのが最も恐ろしいのです。それなのに、わざわざ主な理由に、なぜ「病床の逼迫」というのでしょうかよく解りません。

 病床に余裕があれば、新規感染者が増えても対応できるでしょうが、それでいいのでしょうか。新規感染者が増えればまたいずれ病床はひっ迫するのです。そういうリバウンドが一番恐ろしいはずでしょう。

 もうひとつ気になるのが、「2週間延長」という期間の設定です。
 既に3月7日まで2か月と決めたことについても、決して厳密なものではなく、現実は、早く解除出来る所もあり、延長しなければならないところも出てくるのです。

 勿論早期に実績を上げることは大事ですが、決める期限になにか合理的な根拠があるのでしょか。そんなものが見つかるはずはありません。つまりは何となく適当な期間を、最後に誰かが腰だめで決めるのです。そして決めたからにはとそれに縛られたりするのです。
 みんなが心を合わせて努力する目標なら、関係者みんなが合意して「努力目標」を決めればいいのです。

 菅さんは、安倍さんの「決める政治」の信奉者なのでしょうか「最後は私が決めます」と付け加えるのがお好きです。国会でも「私の責任で決めます」ともよく言います。その場合の責任の範囲は説明もなく、それを問われることもないようです。

 この「私が決めます」という言葉を、テレビできくたびに 違和感というか、恐怖感というかそんなものを感じ ていました。
 そうしたら、今日の朝日新聞の「朝日川柳」に
「判断を あなたがするから 心配だ」 というのがありました。
 矢張り心配しておられる方はいらっしゃるようです。

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